長野県は日本の都道府県で一番村の数が多い県である。その数は35。我が原村もその一つである。村々の多くは山間部にあり、過疎化が甚だしい村も多い。それらの村をすべて訪れてみることにした。その第一弾として選んだのが長野県のほぼ中央部にある木祖村、山形村、朝日村の3つである。
まずは原村の真西にある木祖村に向かうことにした。直線距離ではさほど遠くはないが、間を山々に阻まれているため、かなり迂回することになる。大きくは3つのルートがあり、一つは北部の塩尻から国道19号線で下っていくルート、もう一つは岡谷から県道19号線で箕輪に出て国道153号線に合流したのち伊那から国道361号線を経るルート、もう一つは茅野から国道152号線で高遠に出て国道361号線を経る南側からのルートであるが、今回は北からのルートを利用することにした。
出発したのは5月20日の午前9時。天気は快晴だが、靄がかかっていて遠くは霞んでいる。南風が強く予報では真夏日になるという。さて北回りだと国道20号線で塩尻に出て国道19号線で南下するのが一番無難なルートではあるが、少しショートカットするために岡谷から県道254号線で国道19号線に出ることにした。この県道は岡谷から向かうと辰野町と塩尻市の境目にある小野神社・弥彦神社前で一旦国道153号線に合流した後、小野下町から山道を抜けて塩尻市宗賀で19号に接続する。
岡谷から小野までは問題ないが、小野下町から19号までの道のりはなかなかの酷道である。全線舗装はされているが、牛首峠前後の山間部は車1台が通ることのできる車幅しかなく、対向車が来ればすれ違える場所までどちらかがバックするしかない。幸いこの日途中ですれ違った車は2台だけで、1台は地元民と思われる軽トラ。先方が早く気づいてすれ違える場所で待機していてくれた。もう1台は完全に山の中ですれ違える場所がない所で出くわした。しかたなくこちらがかろうじてすれ違える場所まで200メートルほどバックした。とにかく対向車が来ないよう祈りながらの道のりであった。

こうして国道19号線に出るともうそこは木曽路である。19号をしばらく南下していくと木祖村にたどり着く。途中、道の駅木曾ならかわで休憩し、特産の漆塗りで目の保養。国道沿いには漆器のお店が立ち並んでいる。奈良井宿にも立ち寄りたかったが、今回はパスして木祖村の中心地へ向かう。中心地と言っても車で数分で通り抜けてしまうくらいの規模である。街中に1件だけスーパーがあったのみで、その他のお店らしきものはほとんど見当たらないが、役場はなかなかの立派な建物であった。
木祖村:人口2495人(令和7年)、主な産業は農業・林業、木曽檜と漆器が特産品


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