長野県の村を訪ねて

その2 山形(やまがた)村

前回は木祖村までを記したが、その帰路、山形村に向かうことにした。木祖村から県道26号線を北上、梓湖で国道158号線に合流して松本方面へ向かい、波田から県道25号線を南下するルートだ。木祖村から梓湖までは整った2車線道路で車も少なく走りやすい。国道158号線は松本と上高地や高山を結ぶ幹線道路なので、上下線ともに乗用車や観光バスの往来が激しい。といってもこの日は火曜日だったので、渋滞するほどではなかった。途中、道の駅風穴の里で遅めの昼食をとる。山賊焼き付きのもりそばが1100円だったので観光地にしてはかなりリーズナブルなお値段だ。メニューには英語表記もあり、山賊焼きはfried chickenとあった。日本(信州)では唐揚げと山賊焼きは別物だが、英語にすると同じになってしまうのは仕方がない。食堂は外国人の団体客で結構賑わっていた。

さて波田から山形村に向かう県道25号線は日本アルプスサラダ街道と名付けられている。波田の住宅街を抜けると一旦県道291号線に合流するが、この一帯は松本平を見下ろす丘陵地帯で、左右にはリンゴなどの果樹や高原野菜の広大な畑が連なり、サラダ街道の名に恥じず、なかなかの壮観である。その一角に山形村役場はある。関東によくある鉄筋コンクリートむき出しの庁舎とは違って、とても趣のあるデザインの建物である。

さて山形村の名所として真っ先に挙げられるのが清水寺という寺らしい。京都の清水寺と同じ字で同じ読みである。珍しいらしい。近いようなので寄ってみることにした。ナビに従って細い道を進んでいくと想像を絶する山道に入ってしまった。乗っていたジムニーのアクセルを全開にしても時速10キロ程度しかスピードが出ないくらいの急こう配の上、道幅が狭く片側は断崖、対向車が来たらアウトだ。舗装はされているものの、村を代表する名所に連なる道路にしてはあまり整備もされておらず、風で落ちた木の枝が散乱している。ジムニーでなければ引き返すところだ。

清水寺に到着するまでの道のりは緊張のせいで果てしなく遠く感じたが、幸い対向車に出くわすこともなくお寺に到着した。駐車スペースは結構広くて、熊出没注意の看板が目を引く。このお寺は檀家もなく住職もいないらしい。管理人が住み込みで管理しているようだ。お堂は独特の形態で、あまり見たことがない建物だが、とてもきれいに管理されている。確かに一見の価値はありそうだ。

山形村:人口8498人(令和7年)主な産業は農業、特産品は長芋

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