中川村中心部から県道59号線に出て大鹿村に向かう。小渋川沿いの一本道で、途中トンネルが作られてかなり整備されたようだが、それでも対向車とはすれ違えない狭隘箇所が何か所もある。その上、砂利採掘やリニア工事のダンプが列をなしてひっきりなしに通るので、十分な注意が必要だ。採石会社や工事会社の教育が行き届いているようで、ダンプの運転手は乗用車を優先してくれるが、それでも小渋湖のあたりからは景色を眺める余裕もないくらい緊張するドライブだ。この日は平日だったが、休日のほうがかえってダンプも少なく走りやすいのかもしれない。
国道152号線に出たら右折するとすぐに大鹿村役場がある。さらに奥に進むと「道の駅 歌舞伎の里大鹿」が見えてくる。昭和36年のいわゆる三六災害で崩れたという大西山を背に控えた瀟洒な建物が出迎えてくれる。

ちょうどお昼時間になったのでここで昼食をとることにした。鹿肉ステーキが名物らしいが、カツ丼がおいしそうだったのでカツ丼を注文。伊那谷で有名なソースカツ丼ではなく、卵とじのカツ丼だ。ビッグサイズの厚切りトンカツでご飯の量も多く、驚くほどのボリュームだ。このレストランは観光客だけでなく地元で働く人たちの昼食の場にもなっているようので、すべてのメニューがボリュームたっぷりのサイズになっているのだろう。
大鹿村は中央構造線が通っている村としても有名だ。この道の駅からさらに奥に進むと中央構造線博物館がある。その庭ではまさにその境目を目視することができる。

村を貫いている国道152号線を高遠方面に北上すると分杭峠というゼロ磁場地点に行くことができ、途中には中央構造線の断層がむき出しになっている個所もあるらしい。ただしこの152号線は名だたる酷道として有名な道路なので運転には要注意だ。ちなみに南方は静岡県浜松市まで続いているが、途中2か所ほど通行不能の個所があり、林道を迂回しなければならない。県道59号線が整備されるまでは周囲を山に囲まれた大鹿村に行くのは本当に大変だったようだ。だからこそ大鹿歌舞伎という伝統芸能も守られてきたのかもしれない。
中川村:人口897人(令和7年)、主な産業は農業、採石業



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